「選択と集中」を行う状況になった背景
ビジネスの世界では、ゼネラル・エレクトリック社のジャック・ウェルチ元CEOが提唱し、今ではどこの企業でも自社の得意な事業活動を明確にし、経営資源を集中的に投下し、収益の向上と社会貢献をすべきだという話があります。
しかし、この「選択と集中」という言葉の背景には、それまで多角的な経営を行い、資源を分散し、収益向上が見られないことから発せられた言葉ではないのかと思っています。
つまり「選択と集中」とは、現状の分析をしっかり行い、今後の進むべき方向性のひとつとして示したことが重要であると思いませんか。
企業としては、ひとつのビジネスが成功して軌道に乗ってたとき、いずれ衰退するであろう既存の事業が最高点に達する前後に、かならず既存事業を基に来るべき時代のニーズに合わせた次の事業を立ち上げ、様々な事業に展開しているはずです。
しかし、事業が多角的になったために、企業が生き残るための収益を確保できる事業に資源を最大限に投下できないために、企業全体として収益が横ばいになったり、低下するといったことがおきます。
そうしたときに、企業全体を見直し、自社の強みであるコアコンピタンスを明確にして、そこに集中して事業に取り組むことで、収益の向上が実現し、あるいは従業員が一丸となって働く環境を作る指針として「選択と集中」という言葉が生まれたといえるでしょう。
「選択と集中」は繰り返す
「選択と集中」する必要に迫られているということは、選択せざる終えないほど何らかの行動を起こしており、散漫な状態で動き回った結果といえます。
そして、無駄な行動を切り捨て、重要なことに集中して行動して、結果的に大きな成果を勝ち取るために「選択と集中」を行うというプロセスが発生します。
しかし、そうした状況になるまでに、経営者は闇雲に考えて行動していることはないはずです。
それまでも「選択と集中」を繰り返していたといえ、オプションとして次の横展開やさらに別の領域の事業を「選択」しながら進めてきたに違いないのです。
ただ、拡散した事業をそれぞれ切り捨てずに継続的な成長させることは大変難しいことです。
事業を立ち上げたときの状況と、現時点、あるいは将来において事業の取り巻く環境は変化し、予測しにくいものです。
しかも、現時点であらゆる状況を把握し、「選択と集中」を行ったとしても、事業環境が変化し、それに対応するために、近い将来さらに「選択と集中」せざるおえない状況がやってくるはずです。
つまり、「選択と集中」することで、さらに「分散と散漫」が訪れ、また「選択と集中」をするという繰り返しを行いながら、より良いビジネスを行うための継続的に向上するためのスパイラルが続けられる企業が継続的な成長を遂げられるのではないでしょうか。
2つの局面とその中間を見分ける洞察力
「選択と集中」という言葉だけでなく、表と裏、右と左、男と女、最高と最低、成功と失敗、過去と未来。
全てにおいて、2つの局面が存在しているのです。
さらに、その2つの局面の間、白と黒の間、グレーな部分も当然存在するのです。
また、立場や状況によって、同じ出来事でも、まるっきり反対に見えることがあるでしょう。
そうしたものを見極めるために高い視点から俯瞰してみたり、広い視野で周辺の状況を把握したり、さらには深く掘り下げて現状を分析する洞察力を持つことが、現状から少しでも前進することが可能になるひとつの秘訣であると思います。
バスケットでも「選択と集中」
今回はビジネスのお話ですが、バスケットボールだって、どんなスポーツでも、どんな物事でも同じことが言えます。
一人ひとりがプレイし、さらにチームとして連携したプレイをするにおいても、相手チームの特性を見て、チームの特性が最高に発揮できて、勝つための戦略と戦術を選択し、その内容に基づき集中してその戦略と戦術を遂行する。
あるいは、ショットなのか、ドリブルなのか、パスなのか。そしてそれぞれのプレイをするための前の動き方。相手のプレイスタイルを理解し、どのようなディフェンスをするべきなのか。
多くの選択肢を持つことで、最適なプレイを選択し、また選択したものを組み合わせて新たな選択肢をつくり、選択する。
そして、徹底的に集中してそのプレイを続ける。相手がそれに対応してきたら、また選択肢の中から相手を上回るプレイを選択する。
時には、複数の選択肢をあるプロセスで使い分け、グレーの状態を作るということもあるでしょう。
私たちは、2つの局面で何かを決めようと考えてしまいがちですが、グレーの領域も選択肢としてあること、あるいは立場や状況によって選択されるものが違うことを理解する洞察力が身につけば、もっと豊かなライフスタイルを作れるのではないでしょうか。
ちょっとぶれ気味な内容ですが、そのうちもう少し内容を吟味してアップデートできたらしてみます。
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