2008-03-10

勝負へのこだわりと集中力

ある日の出来事である。

あるイベントで誰が一番フリースローを連続で成功させるかというコーナーがあり、そこで3位になったときのこと。

指導している女の子から

「どうして1番にならなかったの?」

このコーナーの参加者の中で私は、偶然にもベスト3に入るであろうと予想されたのであるが、彼女は1位になるはずだと思っていたのだ。

数十人の中から最終的に3人に絞られ、私以外の2名の人は経験的なものから見ても当然優勝候補の人たち。

3人ともしばらくフリースローが成功し、勝敗が付かない状況。

しかし、一人が勝ち抜け、私ともう一人の人(実は私の先輩)が、同じタイミングで不成功であった。

そして2位決定をかけての勝負の段階で、もう一人の人は成功し、次に自分のショットが回ってきたとき、ふと頭によぎったものは

「一応、先輩だし、今回でこのイベントに参加するのは最後だよなぁ。せめて2位を譲ったほうがいいのかな。」

「でも、勝負の世界だ。先輩も後輩も関係ない。2位を獲得しよう。」

そう思って投じたショットは、くしくも外れたのである。

結果的に実力で3位になったのは事実である。

しかし、私は精神的な部分の弱さというものを感じた。

その女の子には、「先輩に遠慮しただけだよ」って、ごまかしながら応えた。

しかし、彼女は

「1番にならないと意味ないよ・・・」

って。

そう、彼女の言うとおりだった。

1番を目指すためにがんばっているのに、いろいろな状況を考え、集中力を失った結果が3位。

子供たちには、あきらめないことを言っているのに、自分はあきらめた。

彼女には「そうだよね。1番にならないといけないね」と応えた。

彼女にとっていつも教えてくれる人が一番になってほしいと思う気持ちに応えられなかった。

子供たちに何かを教えているつもりが、実は、子供と接している間に、子供から学んでいることが多いような気がする。

はっと、気づかされる彼女の言葉。

彼女もこれからいろんな経験を積んで、すばらしいプレイヤーに成長するだろうし、大人になっていくであろう。

今度、彼女を含めた子供たちにみんなに話したい。

「無邪気に、がむしゃらにボールを追いかけたときのことを忘れないように。」

大人になるというより、いろんな経験や大人の社会の人間関係に従順に適応していくことも大事。

でも、いろんな情報に戸惑って大事な勝負のときに、色々と考えすぎて、集中力を欠くようなことがないように。

きちんとした精神力を身につけさせるのも大事だなぁと思った出来事でした。

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