2008-04-02

「UP or OUT」。昇格するか出て行くかを決めるのは、あなた自身。

仕事やスポーツにおいて困難に出会ったとき、それを乗り越えて上を目指すか、止めてしまうか考えることがありますよね。

そんなときに「UP or OUT」って言葉が、ふと頭をよぎることがあるんです。

ちょっと、無理やり自分なりの解釈していますが、ポジティブになるための考え方をご紹介。

あくまでも、個人の勝手な解釈であり、一つの考え方ですが、ご参考までに。


「UP or OUT」

「UP or OUT」。

ご存知の方もいると思いますが、コンサルティングファームでよく使われる言葉です。

達成目標に対して成果を挙げる、目標をクリアすれば、UP。つまり昇格、昇給すること。

達成目標に対して成果が出ない、目標をクリアできなければOUT。退社。つまりその場を去る。会社を出て行けということ。

巷の企業や団体においても、成果主義という指針の元、この「UP or OUT」を行っているところも増えてきているようです。


スポーツの世界でも「UP or OUT」
スポーツの世界では、「UP or OUT」という言葉自体は使われていませんが、現実には「UP or OUT」をしていますね。

プロ野球選手やプロサッカー選手。

毎年のように年報契約や出来高の支払の契約をして、チームの戦略に合わない場合は自由契約や他チームへの放出なんていうのも「UP or OUT」の一つといえます。


プロフェッショナルの世界は「UP or OUT」
芸術の世界や職人の世界も「UP or OUT」の世界といえますよね。

長い下積み生活を送りながら、独立していければメジャーになれる。

途中で挫折してしまえば、その世界から去っていく。

職業人として、その職業で生計を立てるための報酬を得ること。

自分が作り出す商品やサービスの価値に対する対価が認められること。

そうなるためには、その職業においてプロフェッショナルにならなければ、その職業から去っていくことになりますね。


「UP or OUT」とミッション、ビジョンは密な関係
「UP or OUT」を実践するには、ミッション(存在意義)とビジョン(将来のあるべき姿)が明確である必要があります。

つまり、ミッションとビジョンは、企業や団体が社会的に存在する意義や将来の姿を示す指針であり、その指針に合った行動をしたか、どうか。

そこに「UP or OUT」の原則が適用できるのです。

しかし日本の企業は、バブルが崩壊した1990年代から今日まで、決して景気が良いわけではなく、その中で本来、事業の再構築という意味で使われていたリストラクチャリングという言葉をリストラと略して、いつの間にか従業員解雇という手段に変えてしまった感がある。

そして、リストラという言葉を「UP or OUT」という言葉に変えて、「成果を挙げれば昇格、昇給するよ。だめだったら、会社から出て行ってね。」とメッセージしている企業が少なからずとも出てきていると思う。

確かに、一人ひとりの社員が成果を出すために、それぞれが必要以上の知識を身につけ、スキルを向上する努力をすることは重要である。
それは、社会を形成する人間の一人として、あるいは企業という枠を取り外して、独立した一人の人間として社会に貢献するためのスキルを身につけることはなんら問題はない。

ただ、企業や団体が「UP or OUT」というものを示す前に、企業や団体がどのような社会貢献をしていくかの企業の存在意義と、将来どのような企業、あるいは団体としての姿になっているのかを示さないといけない。

そうしなければ、その企業や団体に所属し、自分の能力を企業に提供する人間が、自分の能力が企業や団体の目指す方向性にフィットしているのか、あるいはその企業や団体に貢献できるのかの判断ができない。

※ミッション、ビジョンについて・・・ Optician ~ 世の中をある眼鏡で見てる人~: ビジョンとミッションの違い


関係者にわかりやすいミッションとビジョンの提示
企業や団体はミッション、ビジョンを明確に、かつ具体的に示す必要がある。

たとえば、

「コンピュータ機器の研究開発により、人々にあまねく情報を共有し、知識の豊かな人間、社会を作るために貢献する(ミッション)」

「われわれは、常に技術を追求し、ハードウェア機器においては常に最先端のものを提供し続け、グローバルなビジネスを展開する企業を目指す(ビジョン)」

あるいは、

「スポーツを通して地域社会の健康とコミュニティーを形成し、社会に貢献していく(ミッション)」

「リーグトップを目指し、地域からも社会からも愛されるスポーツ団体を目指す(ビジョン)」

のように、大きな視点も必要であるが、関係者に対しては、そのセクションごとの活動に対して、具体的な行動指針や達成目標を示す必要がある。

つまり、ミッション、ビジョンで示した内容を、現場にいる関係者にわかりやすい言葉や活動にマッチした達成指標にブレイクダウンしたものを提示する必要がある。

そうすることで、「UP or OUT」の提示に対しても、関係者の理解が得られ、会社のミッション、ビジョンに同意し、自分が何をすべきかをコミットメントできるようになる。

また、企業や団体が目指す方向に対して、どのようなことにチャンレジしていくべきか、一人ひとりが考え、行動できるようになる。


自分自身のミッション、ビジョン
企業や団体がミッション、ビジョンを考え、提示することは必要であるが、個人個人においても自分なりの、自分自身のためのミッション、ビジョンを考える必要がある。

自分が社会に貢献できることはなにか。

小さなことでも良い。誰かのために、何かできること。それだけでいい。

そして、将来自分自身どうなりたいのか。

小さな夢でもよい。自分のライフプランを考えてみよう。

たとえば、

「愛情あふれる家庭を作るための父親として、社会に対してクライアント企業の存在を知ってもらうために、クリエイティブなツールを作り、提供する人間として存在したい(ミッション)」

「大都市に近い、自然あふれるのどかな街で、家族と暮らし、ご近所の人たちが集まるようなコミュニティを作り、情報交換できるツールをつくり、その環境で老後を過ごすことを目指す(ビジョン)」

というものでも良いだろう。

そうして、自分自身のライフプランのミッション、ビジョンと、企業や団体のミッション、ビジョンをすり合わせてみよう。

多少、ミッション、ビジョンの定義のレベルがずれることはあると思うが、接点を見出し、自分のライフプラン、ライフスタイルを調整したりしながら、自分の将来とマッチするのであれば、その企業や団体に所属することも可能であり、貢献していくことも可能となる。

あまりにもずれているようであれば、あきらめて出て行く必要もあるだろう。

また、目指すべき方向性に対して自分自身に足りないもの。知識やスキル、知力、体力、行動力、そのほかにも色々あると思うが、そういったものを見つけたら、それを身につける努力をする必要もあるだろう。

そうした行動を起こすことで、自分自身の能力を高めることになるし、そうした人材を企業や団体も必要としているのである。



「UP or OUT」。
それを決めるのは企業や団体ではない。
決めるのはあなた自身。

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