そんなコピーを見たら、農業をやっている人は誰でも怒り出すのは当然でしょう。
内容を承認したお役所の方と、制作したクリエイターの方、もう少し配慮が必要だったのではないでしょうか。
- 河北新報ニュース 「コメの作り過ぎはムダ」 農政局ポスターに農業団体抗議
- YOMIURI ONLINE(読売新聞)「米過剰作付けは資源のムダ」に抗議 東北農政局ポスター「農家の気持ち踏みにじる」
- 毎日新聞 <ポスター>「米の作りすぎは、もったいない!」に農家反発
ポスターの目的はなんだったのか!
コピーですが、訴求ターゲットが納得できるコピーとして採用されたのでしょうか?
私は農業や漁業に従事しているものではないので、一次産業をされている方とお役所の方のやり取りを存じ上げません。
すでに議論されている話かもしれませんが、私自身まったくの無知であることをご理解のうえ、関係される方は読んでいただきますようお願いします。
東北農政局さんの弁明ですが、米の消費需要が減っているから減反して、転作をしてほしいという内容は理解しました。
しかし、なんとなく農業を営む人の立場に立った対応ではなく、他人事、当事者ではいようない、官僚的な意見のように感じます。
現場の多くの意見を聞いているのであれば、挑発するようなコピーも出てこないでしょう。
あるいは、若いクリエイターの発想で、斬新なコピーだということで採用したのでしょうか。
クライアントや訴求ターゲットの現場の現状や現在に至るまでの経緯を知らないクリエイター、あるいは訴求ターゲットの立場に立った見方で作ることができないクリエイターの提案を受け入れてしまったのでしょうか。
方針転換を促すための告知にしては、訴求ターゲットの気持ちを逆なでするコピーですね。
正直、ポスター自体にクリエイティブさを感じない。
制作を担当したクリエイターの人に問いたい。
「このポスターによって、最終的に誰に、何を訴え、どのようなアクションをしてほしかったのか。」
ただ、訴求ターゲットを挑発し、反感を抱く結果が目的ではないはずです。
それとも、生産者を怒らせ、農業を辞めさせることが目的なんでしょうか?
こうしたポスターを承認し、配布、あるいは掲示したそれぞれの関係者も、反省すべきことがあるのではないでしょうか。
生産者の方に減反政策をさらに進めてもらい、減反した農地を転作して有効に活用し、さらに減反による収益減少を解消しましょうということが目的だったのではないでしょうか。
米価の調整が難しい?輸入に頼っている大豆、麦への転作?
ここからは、無知ぶり全開ですので、内容に不適切な部分があることを覚悟で書きます。
当然、お役所でも議論されていることでしょう。また、生産者の方も取りまれていることもあると思います。
しかし、消費期限を張り替えたり、輸入冷凍食品に毒物が混入されたりしている昨今、食の安全を保証するために、農業や漁業といった日本の一次産業を今一度、評価して見る時期ではないでしょうか。
価格が上がってきている小麦粉だって輸入に頼っているんだし、ここで国内の米を使った食生活の普及を目指してはどうなんでしょうか。
生産者は苦しい状況の中にありますが、日本国内の生産である食物をもっと評価すべきだと思います。
たとえば、米を使ったラーメンやパン、ご飯だけでなく、主食としての利用価値を高める施策の普及も大事なミッションだと思います。
また、国内の生産物であるという証に生産者の情報を商品のパッケージに印刷するだけで、生産者の顔が見えるということで、消費者だって安心して購入できるはずです。
別に消費者の名前や写真なんかなくてもかまわない。どこの地域で作られたのかさえわかるだけで、安心感があるはずです。
まずは、生産者の近い地域での消費を普及させる施策をすべできでしょう。
それから、転作は転作で実行すべきことだと思いますが、生産者に対して、今後具体的な米の消費促進の施策を打ち出し、さらに具体的な消費量を数値をもって説明すべきでしょう。
いずれにしても、生産者と施策を立案推進する側の双方がWin-Winの関係になるような対応をしない限り、官僚の上からの押し付けだけでは、うまくいかないでしょう。
高齢化が進む一次産業に対して、新しいビジネスの場として若者を集めることも必要でしょう。
今回の件だけではありませんが、大変だと思いますが、お役所の方もぜひ民間企業で経営や営業、品質管理などの経営手法やマネジメント技法を、数年間、あるいはお役所に戻る際ための試験制度でも設けて、習得されてはどうでしょうか。
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